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★2016年06月09日
遺言に於ける花押の効力

最高裁判所第二小法廷は、平成28年6月3日、いわゆる花押を書くことは,民法968条1項の押印の要件を満たさない、と判示しました。めずらしい判決ですので、以下でご紹介いたします。

民法968条1項は、「自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない」と定めています。

今回の最高裁判所の判断により、花押は、この「印」の要件を満たさないことになったため、花押を押印しても、自筆証書による遺言として効力がないことになりました。

最高裁判所は、具体的には、その理由として、下記のように、判示しました。

「花押を書くことは,印章による押印とは異なるから,民法968条1項の押印の要件を満たすものであると直ちにいうことはできない。
そして,民法968条1項が,自筆証書遺言の方式として,遺言の全文,日付及び氏名の自書のほかに,押印をも要するとした趣旨は,遺言の全文等の自書とあいまって遺言者の同一性及び真意を確保するとともに,重要な文書については作成者が署名した上その名下に押印することによって文書の作成を完結させるという我が国の慣行ないし法意識に照らして文書の完成を担保することにあると解されるところ(最高裁昭和62年(オ)第1137号平成元年2月16日第一小法廷判決・民集43巻2号45頁参照),我が国において,印章による押印に代えて花押を書くことによって文書を完成させるという慣行ないし法意識が存するものとは認め難い。
以上によれば,花押を書くことは,印章による押印と同視することはできず,民
法968条1項の押印の要件を満たさないというべきである。

http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=85930

最高裁判所の判断からしますと、日本では、まだ、花押を書くことは、慣行、法意識とはなっていないということのようです。

なお、今回の裁判を担当された第二小法廷の裁判官のなかには、弁護士から裁判官になった方の名前もありました。最高裁判所では、弁護士任官の方たちも活躍されています。

 

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